STUDIO
SPOON
TOKYO / KOBE
2026年4月から、スタジオスプーン株式会社でフロントエンドエンジニアとして働いています。
それまでの3年ほどは、Web サイト制作の実装業務を中心に個人で活動をしていました。そのなかで、技術や仕事への向き合い方を、もう一段深いところまで持っていきたいと考えるようになり、転職活動を経て今に至ります。
この記事では、個人で仕事を続けてきた私が、組織に入るに至った理由、そして入社から3ヶ月が経ったいま、何を感じているのか、その2つを残しておきたいと思います。
個人で活動をしていた頃、自身の実装が本当に適切なのか、迷う場面が多々ありました。
新しい技術を学ぶとき、参照できる情報は数多くあります。公式ドキュメントや書籍、技術記事、SNS で流れてくる有識者の意見など、情報量としては充分すぎるほどです。現在に至っては AI を利用することもできます。
これらを参照しながら動くものをつくることは難しくありません。ただ、自分が書いたコードが、設計や保守の観点から見ても適切と言えるのか、と一段踏み込んで考えたとき、自身の判断のみで検証することに課題を感じていました。
判断を重ねていくうちに、自分が積み上げている納得そのものが、ある偏った視点に基づいているのではないか、と感じる場面が増えていきました。書籍や記事は学びにはなりますが、自分が書いたコードそのものに対して、別の角度から指摘をもらえる相手にはなりません。AI によるレビューも参考にしていましたが、AI の回答に常に懐疑的な私は、それに依存するのもどこか違うなと思っていました。
このまま自分の判断だけを頼りに理解を積み重ねていくことに、次第に危機感のようなものを覚えるようになりました。
色々と考えているなかで、自分に足りていないものが少しずつ見えてきました。
ひとつは、自分が書いたコードに対して、客観的な意見をもらえる機会。もうひとつは、自分とは違う視点に、日常的に触れられる機会です。どちらも、個人で動いているあいだは得にくいものでした。
自分の判断を、自分の頭のなかだけで完結させない。他者の意見や視点を受け入れながら、自分の考えに深みをだし、判断軸を培っていきたい。
そう考えているうちに、組織で働くことが、自分にとって自然な選択になっていきました。
そうして縁をいただいたのが、スタジオスプーンでした。
応募の段階で見えていたのは、受託 Web 制作を軸にしつつ、Web アプリケーション開発にも携われる幅広さや、個人制作で2年ほど続けてきた WebGL の領域でスタジオスプーンが実績を持っていることでした。また、仕事の領域だけでなく、会社として大事にしていることにも、自身の考え方と重なる部分があると感じていました。
ただ、最終的に決め手になったのは、面談を通じて見えてきたことでした。
面談の場では、応募段階では見えていなかった社内の技術環境についても話を伺うことができました。それ以上に印象に残っているのは、面談そのものの時間でした。選考というよりは対話に近い時間で、私がいま何を考えていて、何が得意で何がまだ得意ではないのかを話すと、それを丁寧に受け止めてもらえる感覚がありました。一方的に評価される場ではなく、お互いの立ち位置を確かめ合うような関係性のなかで話せたことが、印象に残っています。実際にメンバーの方々とお話しするなかで、入社後にどのような距離感で関わっていくことになるのかも、自分のなかで具体的に思い描くことができました。
事前に把握できていたことと、面談を通じて得られたこと。その両方を自分のなかで照らし合わせ、最終的な決断に至りました。
2026年4月の入社から、3ヶ月ほどが経ちました。
社内のさまざまな場面で、助けられていると感じる日々が続いています。何かを尋ねるとき、相談のハードルを低く感じられる環境のなかで仕事ができていると思います。一方で、その相談のしやすさに頼り切らないようにも気をつけています。相談することも大事ですが、安易に答えを取りにいくのではなく、まずは自分で考え判断軸を培っていくことも、同じくらい大事だと考えているためです。
業務の面では、入社前にはほとんど経験のなかったチーム開発の流れのなかで、日々を過ごしています。プルリクエストを介してレビューを受けながら開発サイクルを回していく日々は、想像以上に学びの密度が高いと感じています。同時に、自分の知識の浅さも、これまで以上にはっきり見えるようになってきました。
社内には、複数の領域にまたがって深い知見をお持ちの方、特定の技術領域に長く取り組まれている方、デザインも実装も両方を担える方など、それぞれに違う強みを持つ方々がいらっしゃいます。そうした方々と隣り合って働くなかで、自分は何を返していけるのだろう、と考える時間も増えてきました。
入社する前に求めていたものは、いまの環境のなかにあると感じます。これからも、目の前の仕事と一つひとつ向き合い、メンバーとの関わり合いのなかで、自身の技術力や判断軸を育てていけたらと思っています。