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TOKYO / KOBE
今回は、石英ガラス製品を核とするメーカー兼、商社である大興製作所さまのコーポレートサイトリニューアルの裏側をご紹介します。大興製作所さまのご要望は「気軽に相談できるウエルカム感のあるデザイン」でしたが、「キービジュアルに写真の使用はNG」という条件がありました。
写真に頼れない制約のなか、デザインの力だけでいかに「人肌感」や「親しみやすさ」を表現したのか。チームで試行錯誤を重ねた制作の裏側を、デザイナー視点でお届けします!
大興製作所さまからのご要望は「気軽に相談しやすく、ウエルカム感のあるデザイン」でした。どんな依頼にもNOと言わず挑戦し続けてきた結果、幅広い実績が生まれた一方で、核となる強みや専門性が伝わりにくいという課題を感じていらっしゃいました。大興製作所さまが届けたいメッセージを整理・編集し、その強みを必要としている方へ届けること。そして新規のお問い合わせへのハードルを下げることが、今回のミッションでした。
実は、最初からスムーズに今のデザインに辿り着いたわけではありません。
「核となる強みや専門性が伝わりにくい」という課題がある中で、石英ガラスを主力とする会社であることを明確に打ち出すことは重要なテーマでした。
そうした背景のもと、大興製作所さまをご訪問し、会話を重ねるうちに、「この皆さまの温かさ、堅実な仕事ぶりこそサイトの向こうのユーザーに伝えたい」と感じるようになりました。
私たち制作チームは、それを達成するには「働く人の顔が見えることが大切だ」と考え、キービジュアルでは主な商材と、社員さんの誠実さや朗らかな雰囲気のどちらも伝えられるように、ガラスのグラフィックと写真を沢山使用した案を提案いたしました。
しかし、大興製作所さまが求めるイメージは、「Visionにも掲げている“サイエンスの右腕”という言葉にもある通り、自分たちは前に出過ぎず、グラフィックの力で親しみやすさを表現したい」というものでした。
外部の視点を持つ私たちが感じた印象と、大興製作所さまが思い描くブランドイメージ。お互いの意見をどうデザインに落とし込むか、非常に頭を悩ませました。しかし、この葛藤があったからこそ、「写真に頼らずに、デザインの力だけで親しみやすさを生み出す」という、新しいクリエイティブの引き出しを開けることができたのです。
ヒアリングを重ね、じっくりとブラッシュアップを繰り返す中で、私たちは3つの具体的なアプローチを取り入れました。
| デザイン要素 | 意図した効果(UI/UXの視点) |
|---|---|
| 手書き風フォント | 無機質さを消し、人の温もり(人肌感)を伝える |
| 3Dガラス+グラデーション | 石英ガラスの透明感を表現しつつ、空間の軽やかさを演出 |
| 相談事の吹き出し | ユーザーに「自分ごと」と感じさせ、相談のハードルを下げる |
もちろん、「親しみやすさ」だけでなく、技術力を支える「堅実さ」も大切にしています。全体の配色は、先進性と信頼を感じさせる寒色(青・水色ベース)で統一。アイコンも、ガラスのカッティングや光の反射をイメージした、直線的でエッジの効いたデザインに仕上げました。
また、メインビジュアルでの顔出しは行わない代わりに、そのすぐ下のエリアに大興製作所さまの強みや想いと共に、実際の作業風景の写真を配置しました。職人さんの空気感や社内の様子がさりげなく伝わるレイアウトにすることで、信頼感と身近さを両立させています。
デザインの方向性に迷い、じっくりと時間をかけて現在の案に導かれていく中、このプロジェクトを形にできたのはメンバーの存在があったからこそです。(本プロジェクトは社内メンバー内製で完結する体制で制作いたしました)
最終的に完成した提案に満足していただけたとき、心から安心すると同時に、このチームで挑めて本当によかったと実感しました。
初期の提案から、ヒアリングと軌道修正を何度も繰り返した今回のリニューアル。大興製作所さまのこだわり、そしてチームそれぞれの専門知識がベストな形で融合したからこそ、大興製作所さまのこれからのスタンダードになるサイトが作れたと感じています。
「自社の強みを、どう表現すればいいか分からない」とお悩みの企業さまが、一歩を踏み出すきっかけや、デザインのヒントに少しでもなれば幸いです。改めて、関わってくださった皆さま、本当にありがとうございました!
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Project Story